三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

バトル・ロワイヤル

ヤングチャンピオン連載のまんが版をコミックスで12巻まで一気読み。なるほど、映画の補完。天性の殺人鬼・桐山と鎌女・相馬光子の描写が秀逸。光子は、たかが柴咲コウじゃとうてい描けないレベル。
バトロワ=中坊の妄想」というのが持論なのだが、まんが版が一番分かりやすいかも。暴力とセックス。友情と裏切り。人生最悪の季節の暗く鮮烈なエネルギー。格闘技に興味を持って真似事をやらかしてみたり、武器に魅かれたり、「貧弱な坊や」からの脱却を夢見たり。童貞チンコが最も硬かった季節でもある。現実的手段を欠いた分、妄想は屈折し、果てしなく肥大化した。情念だけならバイオレンスジャックかサド侯爵だった。リア中でバトロワに出会わなかったのは幸か不幸か分からんが、別のもんには出会っていた。平井和正とか、筒井康隆とか。あるいは「空手バカ一代」とか。