三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ジャッジメントタイム

日曜朝の「デカレンジャー」に出てくる用語。こどもが夢中で観ている。おなじみ五人五色の全身タイツが敵を追い詰めて、水戸黄門の印籠のようなアイテムを突きつけるのが「ジャッジメントタイム」。数秒で「宇宙最高裁判所」の判決が出る。まず確実に有罪。「デリート」すなわち現場での即刻処刑の許可が出る。「最高裁」だから抗告も上告も不可能。これは便利だ(笑) 「ワイルド7」にもこんな便利なシステムが装備されていたら「逮捕じゃなくて退治」なんて屁理屈をこねなくてすんだだろう。「即刻処刑」が基本パターンだから、必然的に敵は「本当に悪い奴」となる。戦隊物の敵役は毎年、お笑い担当のボケキャラ、お色気担当の巨乳キャラ、複雑な過去を持つ「実はいい奴」など、バリエーションに富んでいたのだが、「デカレンジャー」では一律「即刻死刑で誰もが納得の凶悪犯罪者」となる。
「善悪の相対性」じゃなく、徹底的に分かりやすい勧善懲悪が今回のコンセプトなのだろう。本来正義の味方だった仮面ライダー同士が殺し合う「平成ライダー」が年々迷走の度を深めているのと対照的だ。こども番組としては、実に正しいと思う。