…でググってもらえれば分かるのだが、赤羽にはその昔、帝国陸軍の関連施設が複数あった。
それらの施設に物資を運搬するため、東北本線から軍用鉄道を引き込んでいた。その線路の跡地が「赤羽緑道公園」である。
東京で緑道公園といえば、大概は都市河川を暗渠化したものであり、廃線跡地というのは珍しい。そのことを記念するように、公園内には線路や車輪をデザインした装飾がほどこされている。
赤羽駅のちょい北、赤羽神社の参道あたりから、かつて火薬庫や被服廠があり、敗戦後の米軍進駐を経た後、赤羽台＆桐ヶ丘の団地群が建設された高台まで、緩く上っていく線路を、おそらくは小型の蒸気機関車に引かれた一輌ニ輌程度の貨物列車が行き来していた風景を想像するに、「鉄」ならぬ身にもそれなりのロマンは感じられる。
ただし、軍用鉄道についての説明板等は公園内のどこにも無い。「軍」を忌避した故だろうか。残念なことである。
