カタログ表紙に大きく「I'm a Reader.」と赤字で記し、柴を背負ってリーダー読みながら歩いている二宮金次郎の銅像のビジュアル。さらに「本を読む。それだけのために」というコピー。
この宣伝コンセプトは大正解。三鷹が思うにキカイには2種類あって、多機能が好ましいキカイと単機能が好ましいキカイだ。電子書籍リーダーは間違いなく後者。活字中毒者すなわち本のヘビーユーザーは同感だろう。いかにも昭和的な例えになるが、ラジオ電波も受信できるテレビがあったとして、それを買ってラジオとして使おうと思うだろうか、ということ。
だからiPhone、iPadに対しては「面白そうなキカイ」だとは思っても「電子書籍リーダー」としての魅力は感じられなかった。あれは「スマホ」や「タブレット」であって「本」じゃない。対して金ちゃんやソニーリーダー(どうも「李さん」という感じがしないのでネーミングは撤回)は「本」でしかない。それがいい。