三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

タイガーマスク運動

と名前がついてしまったらしい。「伊達直人」名義で児童養護施設にランドセルやら学用品を贈る匿名諸氏の活動。世代で言えば40代以上だろう。テレビアニメを観ていた世代。自分もドンピシャで、なぜこういうことをするのか心情レベルで分かる。琴線に触れるってやつ。
にしても、あらためて紹介される梶原一騎タイガーマスク」の物語。

タイガーマスク】1968〜71年まで少年漫画雑誌「ぼくら」「ぼくらマガジン」「少年マガジン」などで連載された梶原一騎原作、辻なおき作画の漫画。孤児だった主人公伊達直人が、悪役レスラー養成機関「虎の穴」に入り、覆面プロレスラーとして活躍する。伊達は孤児の生活を助けようと自分が育った児童養護施設「ちびっ子ハウス」に、本来は「虎の穴」へ納めるべき上納金を寄付。伊達を裏切り者とみなした「虎の穴」が放つ刺客と数々の死闘を繰り広げる。

中日新聞より)
荒唐無稽さに鼻血が出そうだ。「悪役レスラー養成機関」とか「覆面プロレスラー」とか、現在日本で、どんだけの説得力があるのだろう?
悪役時代のタイガーマスクは「黄色い悪魔」と呼ばれてて、その背景には「真珠湾を奇襲した卑劣なジャップ」という歴史的ステロタイプが存在した。それほどに「戦後」を色濃く背負ったキャラクターだったのだ。タイガーマスクは、その「卑劣」を引き受けて悪役を演じ稼いだギャラを孤児に与え続ける。「偽善」と言われてもなお。