三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ゴジラ短歌

眼帯の下に隠せしO兵器我が亡き後に洪水よ来たれ

芹沢博士(平田昭彦)こそ「ゴジラ」の真の主人公であることは論を待たないであらう。
孤高の科学者でありながら、軟派体育会系サルベージ野郎の尾形(宝田明)を流血させるほどの腕力も持っている。理系少年の憧れの的。

DVD何度か観れば分かるだろ河内桃子は嘘泣き上手

「困った時には嘘泣きで切り抜けて、これまでの人生を渡ってきたお嬢様」を見事に演じていたのだろうから、女優としては素晴らしい…のかも。
今回、数年ぶりに「ゴジラ」を観て、河内演じる山根恵美子は、実はとてつもない「黒い」女なんじゃないかと思うに至った。
恵美子は大戸島でゴジラに襲われかけて、尾形に助けられた。でもそのゴジラにラブラブなのが、父親の山根博士(志村喬)。ゴジラを愛するあまり、愛しの尾形を家から叩き出したりもする。他方、かつての婚約者だった芹沢博士も、尾形との結婚を視野に入れれば目の上のタンコブ。
そこに転がり込んできたのがオキシジェン・デストロイヤーという大ネタ。ここで恵美子が芹沢を説得し、今すぐに使わせたならば、ゴジラの再上陸は無く、東京は焦土とならずに済んだ。
焦土と化した東京。尾形も当然利用し、さらに「乙女らの祈り」をも自分の嘘泣きに上乗せして、芹沢をやる気にさせた恵美子。
結果、ゴジラと芹沢は相討ち。山根博士呆然。後は嘘泣きパワーで尾形とのウエディング向けて電車道ですわ、てか(笑)