三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「K−20」

mitaka_i2009-02-15

土曜にこどもと池袋で観る。試写会に続いて2度目だが、意外なことに1度目よりもおもしろく観れた。最初観た時には正直感心しなかった主演三人(キンジョウブ、松たか、トオル)のイモっぷりが、2度目には「味」となっているのだろうか。一番評価が上がったのが金城。鈍臭さが「味」なんだ。
マイブームというか、家庭内乱歩ブームのせいもある。CGじゃない、生身の人間がやっているアクションも「味」。

で、全体的に嘘臭い感じが最大の「味」なのだ。舞台がサーカスだったり「戦争が無かった帝都」だったりと、設定としての「嘘」に加えて、キャラが全員「変」。松たかのお嬢様っぷりが特に変。
「俺たち貧乏人には希望すら無いんだ」うんたらの台詞に真実味が無い。貧乏だ格差社会だなんたらと言いつつ、面白そうな社会だし、華族もメイドも軍人も泥棒も浮浪児も、みんな実に楽しそうに生きている。これは「ALWAYS三丁目の夕日」に通じてるかもしれない。
二十面相の造型が、分厚い素材のコスチュームを「着込んだ」感じで「中の人」の体格や年齢、極端な話性別すら分からないことに今さら気づいて驚いた(笑) 逆はバットマンスパイダーマンなどアメリカンヒーロー。バットマンの造型で中から女性が出てきたら「ふざけんな金返せ」だろうが、二十面相からなら、宮崎あおいが出てきても「そうだったのか!」と納得できる。