こどもが図書館で借りてきた。なんか異様に受けているので、ざっと読んでみた。
いなかの おばあちゃんが リンゴを たくさん おくってくれました。
その はこの なかに、おばあちゃんが つくった おにんぎょうが はいっていました。
おてがみも いっしょに はいっていました。この おにんぎょうは
リンゴちゃんと いいます
まちに いけるので、おおよろこびです。
マイちゃん、あそんであげてね。
その「リンゴちゃん」が↓のような造型。無愛想でつまらないので、マイはリンゴ箱の中に放り込んだまま忘れてしまう。
よなか、マイが おしっこに おきると、ろうかの ほうから、コリコリコリって いう おとが します。
ものおきの とを あけると、リンゴちゃんは、くちを おおきく あけ、リンゴを コリコリコリって たべています。
もう 五つも たべています。
妖怪やんか!
マイを脅迫してむりやり「だいすき」と言わせたリンゴちゃんは、裏切ったら「リンゴやまののろい」をかけて「だんまりいし」にする、という。石化の呪文か何かのようだ。
「田舎のおばあちゃんが作ってくれたぬいぐるみが動いたりしゃべったりする」というと林明子の名作「こんとあき」を思い出すが、なるほど、こういう切り口もあったか、と感心した。
- 作者: 角野栄子,長崎訓子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 単行本
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