三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

英語について

「英語教本」を聴き始めて9か月。英語力は確実に進歩した。嫁さんが時たま買ってくる英字新聞はほぼ完全に読めるし、運転中の車内で聞いてたFEN(今は違う名前。そうAFNだ)も、7割8割がた聞き取れ、理解できた。このレベルの英語力において最重要なのは、主要単語の聞き取りだとわかった。ニュースで話題になっている単語や成語を聞き慣れていて、意味を把握していること。例えば、「イラクアブグレイブ収容所の収容者虐待」。英語教本では「the abuse of Iraqi detainees at the Abu Ghraib prison」。これを聞き慣れていれば、関連ニュースの大意は分かる。書けないまでも新聞を読めるくらいの読破力はつく。ペーパーバックも楽々読める。
活字の読み書きにおいても、ヒアリングが効果的だというのは重要な発見だった。ヒアリングをしていると、黙読状態でも活字が「音」として把握できる。この効果は実に絶大だ。書かれた文章を読む際、それが「現に話されている言葉」として入ってくるのか、単なる文字の羅列としてしか理解できないのか、その差は歴然であろう。
個々の単語について、正確なスペリングは分からず、書けなくても、大体こんな風なスペルで、こんな発音で、こんな意味で、と分かれば、聞いても分かるし、活字でも読める。要するに、漢字漢語と一緒じゃん。憂鬱とか薔薇とか、文字自体を正確に表記できなくとも、日常的にまったく不自由は無い。どうしても手書きしなければいけない時には、辞書を引けばいい。そう割り切れた瞬間、気持ちが楽になった。で、単語力が100倍になった(笑)
もう一つのポイントは、日本語力の再確認。政治経済社会文化、ニュースジャンルの全方向において、時事的知識の基本は押さえておいたほうがいい。日本語で聞いても分からないことを、英語で聞いて分かるわけがない。
言語によるコミュニケーションの限界を自覚することだな。そっから、真の英語学習が始まる。自分がまるっきり知らないジャンルの話題を、知っている前提で話されても、分からないのは当たり前。英語国民同士の内輪話がそう。ンなもんは分かる必要ない。分からなければいけないのは、外向けの話題。特に日本がらみ。日本や日本人が差別されたり、蔑視されたりしているケースには、敏感に反応しなければなるまい。で、その作業に必要な英語力こそが、今現在真に求められている英語力なのだろう。