にしても、あらためて世間を見渡すに、どいつもこいつもスマホスマホスマホ。スマホなしじゃ1秒たりとも過ごせんのか、ちうくらいにスマホ。で、大半はゲームか動画。でなきゃSNS。ジョブズさんが危惧していた「人類総白痴化」がまさに目前に進行している。
かつて大宅壮一が嘆いた、テレビによる「一億総白痴化」よかマシだが、病根はより深い。テレビは単に動画を眺めてへらへらしてるだけだが、スマホはインタラクティブなだけに脳のより深いところまで侵略する。
ゲームは、限りある人生の時間を消尽する「時間泥棒」だと、ファミコン時代に悟った。SNSが歪んだ表現欲求と承認欲求を喚起する魔の匿名空間だということは、パソ通時代に悟った。おいらにとっちゃ、もう20年以上前に通ってきた「道」なのだよ。
現在の自分としては、むしろポメラにとことんハマりたい。何でも書けるし、ガンガン書ける。ネットに気を散らされること無しに書ける。ああ、これは中高生以来の「ノート」に向かってる感覚だ。己の内側を書き記すことによる、孤高の魂の会話。
いやしかし「ノート」は書いてて良かった。それを電子化するなんてトンデモ苦行も、やった甲斐があった。なんちゅうのかな、自分自身の人生を「多色刷り」にできた、とでも言うべきか。フツーなら「一色」なのよ。現在が「一色」で思い出も「一色」。足してもせいぜい「二色」。でも、そこにかつての自分の実感が記されるとプラス「一色」となり、それを現在の自分が評価すると、さらにプラス「一色」。トータルで「四色」となる。すなわちフルカラー。
