三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「理系」が基本

 数学についてあらためて考える。高校で習った数Ⅰの基本以上は分かってない。微分積分三角関数もダメ。小学校の算数については、こどもの中学受験に付き合ったおかげで、そこそこ深められた。でも開成を筆頭に、難関校の問題にはまったく歯が立たなかった。そんな程度。

 理科の延長で、電験3種の勉強を始めてみたが、「交流」で挫折した。三角関数積分が必要で、正直、まったく理解不能だった。工業高校出の連中がポンポン受かるってのは、凄いことなのだ、と思い知った。単に公式を丸暗記するだけでも、やれるだけ偉いし、電気関係の実作業を通じて感覚的にフォローしてくんだろうと想像した。誰かがネットで書いてたな。回転する電極の先端から噴出する火花がぐるぐると渦を巻いて、とか。数式+イメージで、初めて理解できるんだと思う。

 工業高校も含めて「理系」が基本、と思う。「文系」は、微積分で数学を挫折した手合いで、受験科目に数学が必須の国立大出はともかく、「私立文系」は「低能」と同義である、と。そんな低能でも、イッパシの社会人として生きていけるのが、現在社会の有り難さだが、蹉跌はそこかしこにある。ファイナンスもそうだし、ごく単純な複利計算にしてもそう。分からなかったら、分かる人間のカモにされる。まさに赤子の手をひねるよりも簡単に。

 微積分の前に関数か。関数の概念が理解できないなら、Excelは使えない。ブラックボックスとして「入力作業」をするだけ。ああ、そうか。ここがマックジョブと「それ以上」の壁なんだ。システムに対して、マニュアルに忠実に「作業」するのがマックジョブ。システムを理解し、使い勝手がいいようにいじれるのが「それ以上」。自分自身、「それ以上」だったと思いたいが、大したレベルじゃなかった。それもしっかりと自覚してる。

 さらにそれ以前に算数すなわち算術。これが身についていないと「旧石器時代」の感覚に基づく行動しかできない。朝三暮四的な。株取引で損切りができないのも一緒。宝くじを買うのも(笑) ソロバン=損得勘定が基本に無ければ、必然的に「カモ」となる。

 逆に、誰かを「カモ」にしようとしたら、真っ先にするのは、ソロバンを取り上げること。「お金の問題じゃ無いよね」と説得する。いえいえ、99%は「お金の問題」ですよ。生き死にも含めて。それも自分自身の。そのあたりについては、サンデル先生の本を読めばいい。その上で「覚悟完了」すれば、もう何も怖くない。