三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

AIとベーシックインカム

 近未来、農業工業商業的な従来の「仕事」はAIとロボットが全部やってくれるので、パンピーは「ベーシックインカム」を貰って遊んで暮らすか、その上でアートやら何やらクリエイティブなことに専心することが可能になるらしい。
 ホントかよ?と眉唾気分にかられる。そのAIとロボを作って改良してメンテしてってのは、誰がやるんだよ? それもAI?
 要はAIとロボを給料要らない「奴隷」として働かせ、その労働の成果を「ベーシックインカム」として、パンピーに配給しようってわけだ。

 もしも、おいらが「AI&ロボ会社」の経営者で、人間の代わりにAI&ロボを使って、ジャガイモとか自動車とか作っていたとする。そのおいらと出資してくれている株主さんたちの利益はどうなる? 生産物を丸ごと持っていかれて、対価は個々人の「ベーシックインカム」分のみとなるんじゃないか? 社会システムの原理的に。そうでないとしたら、税率は何%? 90%? 95%? 「不労所得だよな」と判断されれば、いくらでも搾り取られる。

 結果、下級民はもちろん、上級民まで「働いたら負け」の社会となる。で、AI&ロボのメンテは、現在日本の「ビル清掃業」くらいの位置づけとなる。
 アートやら何やらは空前の盛り上がり。日常が究極の祝祭空間と化す。ローマ帝国末期のパンピーは皇帝に「パンとサーカス」を要求したそうだが、どちらも十分すぎるくらいに供給されている。

 そして歴史の必然として「ゲルマン人」が蜂起するわけだよ。どっか「辺境」で。ローマ皇帝(当然AI)を打倒して、帝国を崩壊させる。ベーシックインカムで安穏と暮らしてたパンピーはどうなる? 知らんよ。おいらにはとうの昔にかんきーにーしー(笑)

f:id:mitaka_i:20200916132328p:plain