三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ベーシックインカムでアート?

 ニューズピクスの「文化・アートをRethinkせよ」に強い違和感を感じた。そもそも「独立研究者・著作家・パブリックスピーカー」って何よこの肩書き。

「文化的な価値がある世の中」なんてもっともらしいが、それとベーシックインカムがどう関係するんだ? 最低限の生活保障があれば、仕事に追われず、自分が一番やりたいこと、一番楽しいと思うことをやれるようになる、というが、それが「世界一周旅行」だったらベーシックインカムで賄えるのか? 無理だろ。アートに寄せて言うなら、カンバスや絵の具を買うお金、ピアノやバイオリンなどのレッスン料は、ベーシックインカムに入りますか?

 開花堂の伝統的手法による茶筒生産を支えたのは、京都のお茶屋さんたちで、「応援経済」の素晴らしき例だというが、そのお茶屋さんを支えてるのは「旦那衆」で、切った張ったのビジネスで実体経済を支えている人たち。ベーシックインカムで食ってく貧乏人とは真逆の存在だろ。

 で、国や自治体がアートの「旦那」になればいい、ってのは、こりゃ確実に間違ってる。あいちトリエンナーレを見りゃ分かるだろ。国民大多数が眉をひそめるような「アート」を、国民が払う税金で支えるという、トンデモ状況が現出する。

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