三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

出口戦略無し

「インデックス投信に出口戦略は無し」と。「無し」とまで、はっきり言い切る論説には初めてお目にかかった。これは正直、目ウロコだったかも。

 エウレカ。永遠に精算しないのがインデックス投信の醍醐味なんだ。死ぬまで持ってて、死んだら、まんま「遺産」にしちゃえばいい。その時点で倍とか3倍になっていれば、投信を始めた自分の人生的大勝利。半額とか3分の1とかになっていても、それに手を付けるほどには金には困らぬ人生を全うした自分の大勝利。どちらにしても「勝ち」以外にない。

 つか、相場が3分の1にシュリンクするくらいの不景気なら、投信に手を付けずに生きていけてるってだけで「超恵まれた経済環境」と言えよう。デフレの極致で物価も人件費も地を這っているだろうから、今より豊かな生活が楽しめるのは確実だ(笑) 不景気どころじゃねえ、資本主義経済そのものの崩壊となるならば、逆に今何をやってても意味がない。

 ああこれは老齢年金もそうだよな。メイチ増額するマネーゲームとして楽しむ。受給前の60代で死んだら「国には多額の貸しがある」と高笑いして死ぬ。70歳で受給したら「勝ったね!」と高笑いする。損得分岐点前で死んだら「国には多額の貸しがある」。分岐後なら「勝ったね!」と。あらゆるケースで高笑い。それな(笑)

 そういうことをいっさいせずに、持ち金を銀行口座に入れっぱにして、生産するのは大小便のみの「便爺」として生きていくという道もあった。その結果、死ぬ時点でどんだけの金があったとしても、それがどういうことか分からない。増えたも減ったも分からない。

 65歳受給としても、大して遣うこともなけりゃ、実は増えてる可能性大だが。でも、人生における勝利も「勝ったね!」も何もない。それじゃつまらんでしょ。そゆことよ。