ニューズピクスに出てた「学歴は必要か?」という問いかけ。どう答えてもポジショントークとなる。自分が、そこそこの大企業の人事部採用担当者だとして、「学歴不問」をうたった社員募集をしているとする。同い年の「東大卒」と「中卒」なら、迷わず「東大卒」を取る。「早慶卒」と「高卒」でも前者だろう。それを詰めていくと「Fラン大卒」は門前払い、ということになる。必然的に。
中小企業でも同じこと。会社と学生と、互いの「相場」評価が下がるだけで。
それが、どういうことかと考えるに、自分自身も体験した十代後半の「あの時期」に何をしたか、ということに尽きるように思う。家庭状況や経済状況はこの際問わない。要は、その時期に「勉強して上を目指そう」とがんばっていたか、「どうでもいいや」と遊んでいたかの違い。その結果が「学歴」である、と思うから。
で、そういう取り方しかできない企業はダメでしょう、というなら、もちろんダメなのよ。「中卒のすばらしい人材」が確実にゲットできる企業なら、「学歴不要」と言えるだろうし、それが正解なのだろう、とも。ぜひともそうするがよかろう。で、そんな企業がどこにあるんだ? GAFA? 違うよ。現在日本に、だよ。
現在日本にはありえない、とは思わない。現にあるじゃん、中卒高卒がバリバリ活躍している世界が。囲碁将棋のプロ棋士とか、大相撲とか。ああいう、ガチンコ実力主義の世界には「学歴不要」は当然のこと。
それ以外の、「凡人」が集まって、集合知で何とかやりくりしていくしかない組織であるならば「学歴必要」となる。それもまた当然。