三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ちゃんと頭を使ってほしい

 そもそも自分の考えの基本は「風邪の流行を完全に封じ込めるのは不可能だから、個々人が自己防衛するしかない」というもの。具体的には、人混みを避けるとか、外出から帰ったら手を石鹸で洗うとか。小学校で習ったよね? ちゃんと食って寝て運動して、免疫力のある健康体を維持する、というのも基本中の基本。

 その上での「不要不急の外出自粛」やら「三密解消」やら「社会的距離の保持」だと思うわけよ。だから、例えば「荒川河川敷をジョギングしたり、自転車で走ったりする」のに、わざわざマスクする必要があるのか、と思う。他に人間がいるとしても、軽く5メートル、10メートル離れてるんだぜ。で、それが「不要不急の外出」だとしても、感染したりされたりしなきゃ、問題ないでしょ。

 自分はやらんけど「サーフィン」もそうだよね。一人ずつ海に出てサーフボード乗って波に乗ってて、誰が誰にどう感染すんだよ、と。常識で考えれば分かるでしょ。

 でも、非難する人間は常にいて、さまざまに屁理屈をこね上げる。「飛沫が5メートル以上飛んで感染する可能性はゼロとは言えない」と「ゼロリスク」を強弁したり、「サーファーが海への行き帰りに地元の商店やコンビニに寄る」と「よそ者敵視」を露わにしたり。

 で、決まって言うのが「皆ががんばって自粛してるのに、自粛しない人間がいたら、皆のがんばりが無に帰する」てな、精神主義的な統制主張。「医療現場で必死でがんばってる人たちの気持ちが分からないのか?」というのもあって、言ってる当人は医療現場関係者でも何でもなく、そういうのをテレビで観ただけ。

 目的はあくまで「感染防止」であって、そのために「自粛」が必要ならすればいい。必要がないことや、どうでもいいことまで「自粛」するのは、手段の目的化という奴で、やってる当人は単なる馬鹿だし、それを他人にまで強要するのは、迷惑千万。ごく軽くても「おせっかい」だし、度が過ぎれば「ファシズム」だ。

 こういう、自分自身の頭を使うことなく、ひたすらがんばるだけの馬鹿(高齢者が多いが、残念ながら若い連中もいる)が、世の中をどんどん悪い方向へと動かしていくんだよな。

 さらに「がんばる」こと自体が目的になり、それを他人へ強制して当然となったら、健全な市民社会への破壊行為に等しい。でも、そういう悪行をやらかしているという自覚はゼロ。逆に「自分は絶対的に正しい」と信じ込んでいるのだから、仕末におえない。

 標語にしちゃおう。「馬鹿が善意で舗装する、地獄に向かうハイウェイ