三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

メディア・リテラシーが大切

 いや、日本語で言おう。「テレビを信じるな」(笑)

 今回の武漢肺炎「空騒ぎ」で痛感している。テレビはとうの昔に捨てたんで、ニュースも何もネットでしか知らないのだが、youtubeにアップされたテレビニュースで、キャスターが「東京都の一日の新規感染者がついに200名を越えました」と、お通夜みたいに暗い口調で述べて、そこに不安を煽りたてるような重々しい音楽がかぶる、なんての観るにつけて、こういうのを毎日観ている情弱セクタ(主に高齢者)が、どう影響を受け、どう行動するか目に浮かぶ。いくらでも踊らされるんだ。ホント、いくらでも。

 で、こういう人たちに「指数関数的増加じゃない」とか、「ゆるやかな集団免疫獲得」なんて話をしても、まったく通じない。「毎日増えてる」しか頭になく、「減らなきゃ安心できない」なんだから。

 こういう大衆を啓蒙するのもテレビの仕事だと思うのだが、絶対にやらない。何よりも勉強が必要だし、番組制作の手間もかかる。どんなに分かりやすく作っても「分かりにくい」と言われて、視聴率を稼げない。

 要するに、この手の社会問題について、ちゃんとした知識を求める人は、テレビになんて耳糞ほども頼っていないということ。それ以外の、そもそも知識ゼロで、知ろうとする気持ちもゼロな手合い(主に高齢者)が、テレビのお客さんなのよ。

 そういう意味での「格差社会」なんだと思う。情報格差社会、すなわち知的格差社会。テレビ(それとせいぜい新聞)情報しか知らない情弱層と、ネットその他で積極的に情報を収集している…今や「ごくフツーの人々」だよね…との間の超えがたい「格差」。

 テレビが「格差社会」を論じることがあっても、この「情報格差=知的格差」については、絶対に触れることがない。理の当然として(笑)