三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「映画大好きポンポさん2」メモ

 ポンポさんの方法論である、「舞台×感情」は映画ならではの方法論で、まんがやラノベは違う。あくまでキャラクター。魅力あるキャラがその魅力を最大限に発揮するための世界であり、プロット。ああそうか。だから必然的に「歪む」のだ。キャラに合わせて。西尾維新を読めば分かる。「物語」も「伝説」も、まんがやアニメ化がせいぜい。映画は無理っしょ。「伝説」はまんが化も失敗したし。

 日本の伝統芸能で言えば、落語や講談などの語り芸と、歌舞伎などの演芸の違い。いや、もっと違うな。読み物と演芸の違いだ。演芸は、とりあえずは全部観てもらえる前提で構成できる。出だしのとっつきが悪くても、途中しんどい展開になっても、最後に盛り上げればいい。終わりよければすべてよし、と。読み物は、とっつきが悪かったらそこで捨てられてしまう。途中のしんどい展開も、読者に逆転を信じさせなきゃダメ。最後はもちろん盛り上げて、最高の読書体験を提供して、次作へ客を誘導しなきゃダメダメ。