三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ロシアメモ その3

 サンクト・ペテルブルクでもモスクワでも、町中で軍人がやたら目につく。いや、違う。迷彩服のうち、オリーブは陸軍で、青っぽいのは「警察」なのだ。必ず複数で歩いているのは、治安と品質の問題だと思う。一人歩きしてると危険なんでしょ、いろんな意味で(笑)

 メトロの入り口など、そこかしこに青迷彩がいて、所持品チェックをしてる。空港のセキュリティと一緒で、荷物をX線検査機に通し、金属探知ゲートをくぐる。これが一日に何度もある。

 モスクワの赤の広場近くのプロムナードで、何やったかのかは知らんが、ロシア人のおっさん一人を青迷彩3人で取り囲んで、声高に難詰し、こづきまわしていた。こういう光景を目撃すると「二度と来たくない」感がいや増す。

 モスクワじゃ「カフェ・プーシキン」なる、すかしたレストランに何度か行かされることになったのだが、最終日の昼間、早めの昼飯食って出ようとしたら、入り口に青迷彩が複数いて、一人はサブマシンガンを下げてた。店の前に、バカでかい白いリムジン(全長10メートル以上?)が駐車してた。何か「お偉いさん」が飯食いに来たんだろう。これも日本じゃ、まずありえない光景。

 警官が「公僕」じゃなくて、「権力の犬」なんだよな。アカラサマに。日本人の自分でもむかつくほどだから、「自由の国」であるアメリカから来たパンピーから見れば「アンビリバボー」だろう。

 こういうのは「地球の歩き方」その他のガイドブックには、まず書いていないこと。団体旅行で観光ポイントだけ回っていたら分からないかもしれない。でも、ちょっとそこらへんを歩けば分かる。ロシアはヨーロッパとは異なる「警察国家」。ソ連時代と本質的に変わってない。