三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

70年代われらの世界?

 自分が少年時代に体験した「文化」の大半はバッタモンのインチキだった。そう断定して構わんだろう。特に70年代。ついでながら、曲がりなりにも「本物」に触れるようになったのはバブル以降だ。つか、バブルとその後の「失われたン十年」で日本人は「エセ貴族」に成り上がり、「白系ロシア人」(比喩)に没落した。それ以前は無知無教養なアジアの田舎者。今の支那朝鮮を笑えない。

 何よりもインチキだったのが「戦後民主主義教育」だ。サヨク進歩思想の広宣流布。建前とホンネの乖離。公立中学時代の愚劣極まりない「部活」を思い出せば十分だ。あんなもんを放置した「民主主義教育」なんざ無いほうがマシ。「娯楽」も酷いものだった。少女アイドルとストップモーションアニメと安物芸人が氾濫するテレビ。インスタント食品まみれのCM。合成甘味料とタール系着色料と発がん性保存料で作られた「清涼飲料水」と菓子。環境破壊と交通事故とベトナム戦争ベトナムならぬ日本でも「戦争」という言葉が濫用された。交通戦争、受験戦争、就職戦争etc。飽くことを知らない経済動物どもの共喰いによる蠱毒生成。

 自分は田舎育ちだった分、まだ「マシ」だったのかもしれん。戦後の価値観の混乱をモロに食らった都会で生まれ育った「同世代」の壊れ方には、想像を絶するものがある。大学まで上がれた人間は「幸運な少数」で、高校もろくに行けずに社会の最底辺に落ちていった連中が山のようにいたことだろう。小学校中学校の「同窓会」なんて恐ろしくて出来ないくらいに。