三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

NHK、さらにつづき

 そもそも、テレビ受像機を所持しているというだけで支払わされる「受信料」というのがよく分からない。NHKは放送法で規定された「公共放送」とのことだが、「公共」を旗印にすれば押し売り強盗も許されるのか?

 インフラであるとするならば、電気や鉄道のように、利用者から対価を取ってサービスを提供するか(スクランブル化)、道路や河川のように税金で整備運営するか(国営放送化)すべきだろう。自分としてはスクランブル化が当然だと思ってる。観たい人限定で、お金を取って流せばよろしかろう。ニュースでもスポーツでもドラマでも何でも。

 国営放送化については、当のNHKが大反対しているようだ。それはまあ、分からんでもない。NHKのトップからすれば、自分ら自身をも含めて国に人事権を奪われるということ。会計監査も厳しくなり内部留保も吐き出させられるだろうから、現在のような「自由」は無くなるだろう。NHKの一般職員からすれば、公務員になることによって給与水準が下がる。おそらくは大幅に。そして、NHKを活動の場とする学者、評論家、芸能人その他のマスコミ人種にとっては「言論の自由」…いや違う「反日的・反体制的・左翼的言論の自由」が制限される。

 いや、それも違うな。日本が民主主義国家である限り、主権は国民にある。その国民が選出した政治権力に従うことが、公僕たる公務員には要求される、というだけのこと。「反日反体制左翼」が総選挙に勝利して「反日反体制左翼」政権が成立すれば、国営放送もそれに従うだろう。すべては国民次第だ。

 また、民間放送であるならば、その放送局の番組を観ない、あるいはスポンサー企業をボイコットするなどの対抗手段が可能だ。スクランブル放送であれば、受信契約を解除すればいい。それなりの資金があれば、放送局の株を買い占めるという手段もある。かつてホリエモンがフジテレビ相手にやろうとしたように。

 NHKに対しては、選挙を通じての国民権力の行使も、経済活動によるコントロールも不可能である。国民の金を一方的にむしり取りつつ、国民の意思意向はまったく反映されないNHK。「公共放送」なる、もっともらしい言葉を振り回し、テレビなどとはまったく無縁の人間にまで受信料契約を強要し、詐欺同様に金銭を巻き上げようとする。まったくたいがいにしてほしい。