三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

テレビ

自分じゃほとんど観ないのだが、たまに観るとその「煽情力」に驚かされる。特に報道番組。夜中の報道バラエティーで「アメリカ産牛肉の解禁近し?」てなニュースをやっていた。観た人間の大多数が「アメリカ産牛肉はヤバい」と情緒的に誘導されるツクリだった。
三鷹は別にアメリカ産牛肉の安全性を保証する義理はないし、アメリカ牛肉の宣伝をするつもりもない。でも、テレビがあえて触れない2点をこの場で指摘し、なぜ触れないのかの邪推を開陳しておきたい。
1.アメリカ人はアメリカ産牛肉を食っている。
2.アメリカは日本産牛肉の輸入を禁止している。
「1」だが、アメリカ人一人当たりの牛肉消費量年44キロで日本人の3.5倍。当然アメリカ産牛肉99.99%。にもかかわらず、アメリカでは新型ヤコブ病(狂牛病の人間への感染)は発生していない。
「2」の理由は、日本が狂牛病発生国だからだ。アメリカ人も狂牛病を恐れていることにかけては日本人と同じ。そのアメリカ人が「ヤバい」と判断している日本産牛肉を、日本人は平気で食っている。
で、「1」「2」から導かれるのは、「日本産牛肉のほうがアメリカ産牛肉よりヤバいかもしれない」ということ。視聴者がそちら方向に情緒的に誘導されると困るひと達がいて、そのひと達にテレビは気を遣っている。ゆえに触れようとしない、というのが三鷹の邪推。
さらに邪推すれば、アメリカ産牛肉輸入禁止によって得をするひと達がいて、彼らがテレビに影響力を行使している、と。