三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

空売りシミュレーション

 空売り相場についてのシミュを突き詰めてみる。プレイヤーが一人だけで取引は一日1回とする。初日だけ例外。1000円で空売りした。二日目、900円で空売りし、前日空売りした分を900円で精算する。利食い100円。三日目、800円で空売りし、前日空売りした分を800円で精算。利食い計200円。以下同。十日目、100円で空売りし、利食い計900円。ちょっと不思議なようだが、初日に空売った1000円を買った誰かさんが投資した1000円を、その後の9日間で9割かすめ取った、と考えれば納得がいくだろう。

 逆に買いから入るとしたらどうだろう? 初日1000円で買った。二日目、1100円で買って、前日買った分を売る。含み益100円。三日目、1200円で買って、前日買った分を売る。含み益200円。増えるのは含み益のみ。それも自分自身の金を含み益に変換しているだけ。

 この両者を組み合わせると、株価を上げるためには買い方が相当量の資金を相場に投入する必要があり、投入した資金が含み益になる。そうやって上がった株価が下がれば、買い方の含み益が、まんま売り豚に利食いされる。

 相場をゼロサムゲームとして考えれば、売り豚の独壇場であると分かる。それが成長しない日本の現実。やれやれ、であるな。

パブコメに補足

 川崎市条例案にある「特定国出身者の国外退去要求」、条例案の文章をそのまま転記すると「特定の国若しくは地域の出身者であるもの又はその子孫(以下「特定国出身者等」という。)を、本邦の域外へ退去させることをあおり、又は告知するもの」とあるのは、具体的には、ネトウヨ在日朝鮮人に対して「日本が気に入らないなら、とっとと国へ帰れ!」と叫ぶようなケースを想定しているのだろう。

 素朴粗雑にして乱暴な発言であり、品が良いとは思えない。でも、それを条例で禁止するというのは別問題だ。

 日本に限らず、どの国であったも自国民と外国人の区別ははっきりつけているし、扱いに差があるのは当然だ。治外法権が通用した帝国vs植民地の時代ならいざしらず、外国人に対して、無条件での入国を許し、自国民と同じ権利を与える国など存在しない。その国に滞在している外国人に対して、その滞在条件を定めるのも、場合によっては国外退去を求めるのも、その国が決めることである。それが独立国として当然のことだ。

 そうした国の措置をも、この条例案は禁止しようとしているわけだよ。川崎市を「治外法権特区」にしようってか? いや、冗談抜きに由々しき事態である。

「創」篠田博之の詭弁

「表現の不自由展・その後」中止事件と「天皇の写真を燃やした」という誤解
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20190808-00137629/

 

「え、誤解だったの?」と記事を読んでみたら、以下のようにあった。

その動画で天皇の写真を燃やしていた事実はない。燃やしていたのは大浦(信行)さんの作品で、そこに確かに昭和天皇もコラージュされているのだが、「天皇の写真を燃やした」というのとは意味合いが違う。

 あのさあ。「天皇の写真を素材にした作品を燃やした」というのは、「天皇の写真を燃やした」ということでしょう? それも、例えば新聞や雑誌をまとめて焼却するんじゃなく、天皇写真の部分に観客の注目が集中するようにして、燃やしていったわけで、それを「誤解」とは強弁にもほどがある。ためにする詭弁としか思えない。

 仮に大浦信行の主張がそうだったとしても、美術監督の金髪デブと師匠の東浩紀の対談動画で、物議を醸すための確信犯的展示であると白状してるわけでさ、「天皇の写真を燃やした」と観客にアピールするための展示であることは明白だろうが。

 篠田はこの記事内で、「芸術作品を政治的文脈で矮小化」とも書いているが、美術監督がまさにそれをやっているわけで、そこを批判されるのは当然だろう。

 で、こういう詭弁を並べ立てていると、パンピーはどう思うだろうか?
「現代美術という、よく分からないものに天皇に対する侮辱や、反日プロパガンダが仕込まれていて、アートという建前で一般人からの批判をブロックしようとしている」

と、取るだろう。そして、そのような「アート」に国や自治体が金を出すなんてとんでもない、と考える。そんなイヴェントはやめちまえ、と。その結果、プロパガンダとは無縁の、大多数のアーティストが、作品発表の場を失うことになる。その可能性まで考えての詭弁なのか?
 

パブリックコメント

「(仮称)川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」(素案)についてのパブリックコメント(意見書)

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 条例の制定に反対いたします。以下、論拠を述べます。

「差別的言動」として3つの類型が挙げられておりますが、条例の趣旨とは異なる強弁の論理的基礎とされる可能性が高いと考えます。

「特定国出身者の国外退去要求」は、例えば「移民労働者の入国制限」など、外国人の入国制限に拡大解釈可能です。この類型を基に「新たに特定国出身者を入国させるなという主張は、今現在日本にいる特定国出身者の権利侵害につながり、暗に国外退去を要求するものである」と強弁された場合、論理的な反論が難しくなります。

「特定国出身者への危害扇動」と「特定国出身者への侮蔑」は、言葉の問題であり、いくらでも拡大解釈が可能です。発言者に害意や侮辱の意図が無い場合であっても「危害を加えられる恐怖を感じた」「侮辱されたと感じた」などと一方的に強弁されたら、どのように是非を判断するのか、きわめて難しい問題となります。結果として、これらの類型は「特定国出身者」への批判的言論のすべてを圧殺する武器として悪用される可能性が多大であると考えます。

「差別のない人権尊重のまちづくり」という理念とは異なった局面で、日本国憲法第21条が保障する言論の自由表現の自由を侵害する活動の法的根拠として悪用される可能性を考慮し、条例の制定に反対いたします。

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提出先はこちら。締切は明日8月9日。

https://sc.city.kawasaki.jp/multiform/multiform.php?form_id=3851&_ga=2.22645628.656115505.1562838951-362782057.1561689720

脅迫犯が捕まってよござんした

 あいちトリエンナーレの件ですが。

 59歳のおっさんがコンビニからファクス送ったんだそうだ。6日に警察に被害届が出て、7日に逮捕とは、日本の警察は優秀だ。

 あれ? 大村知事が緊急避難的に中止発表したのが2日。金髪デブが「警察に届けたが匿名化で特定不可能。ファクスはネット経由で送られた」とツイートしてたのが3日~4日。おかしいですねー。どこの警察に届けたんだろ? 頭脳警察

 とまれ、犯人が逮捕されたんだから、緊急避難は解除。展示は当然再開されるんだろう。なんたって「表現の自由」であるし、大村知事が言うには、中止要請は「検閲で憲法違反」なんだから。中止した知事本人が主犯ですがね。その罪を雪ぐためにも、即日展示を再開すべきでしょう。でなきゃ「被害者ポジション確保するために勝手に中止した」ということになるぞ。特に大村知事の場合は。

 会場の警備は十二分に行い、入場者の所持品検査を徹底する。場内を複数のカメラでチェックして不心得者が何かやらかさないよう監視を徹底する。マスコミ取材はオケーオケー。で、昭和天皇の写真が燃やされる動画、「ザケンナコラー」「金髪デブ出てこいや!」などの怒号を発する一部観客の方々のお姿も含めて、展示の実際をしっかりと報道してもらう。

 会期きっちり展示して、その実態を日本の隅々にまで知らしめて、「アート」について「ヘイト」について、そして「表現の自由」についての国民的議論を高めよう。

 そこまでが大村知事と金髪の仕事だ。特に金髪はトラブルを予見したというよりも、積極的に仕掛けていたわけで、トラブルへの対処も含めて、安くはないギャラをせしめてるわけでしょう? もちろんサヨクの皆さんも、これならご満足だろう。

女性自身は赤いのか(笑)

「大村知事に賛同相次ぐ 河村たかし市長を「憲法違反」と猛批判」とのことです。

https://jisin.jp/domestic/1762891/

 今回に限らず、この手の事件が起きると、各メディアの「色分け」ができておもしろい。朝日毎日は今更言うまでもないし、NHK筆頭にテレビは基本左巻きだけど、雑誌はホント「いろいろ」なんだよね。

 同じ版元から出てても、右から左までさまざま。一般的「傾向」としては、読者の高齢化が進んでいる雑誌は左傾してる。昨今の若い世代の「自民党は改革派、共産党は保守派」との認識とシンクロ。でもまあ「文藝春秋」があんなになるとは思わなかったが。

 あいちの件では、県支出の11億円の行方がネットで問題視されている。いいねー。これを機会に、税金に寄生するアート系サヨクがあぶり出されりゃめっけもんだ。

 狩撫麻礼なんぞの昔のまんがでもあったが、大企業や政府関係の「エスタブリッシュメント」の金が、「アート」を口実にアングラに流れる、というのは実にありそうなこと。「メセナ」なんてタームもあったな。キュレーター(学芸員とは似て非なる、自称の)なる怪しい商売も。

 実際問題として、アートのアの字も分からない、お役所や大企業の「リーマン」が、「これからはアートのメセナのクールジャパンだから、よろしくやってちょ」と上から振られて、頼りにするしかないのが、村上隆だったり、かの金髪デブだったりするわけか。

「反社」同様「反日」もチェックせにゃ

 吉本芸人が「反社」との付き合いを叩かれた。さらには吉本本体も「反社」との過去の関係をほじくりだされた。

 「反社」つまり「反社会的勢力」ニアリーイコール「暴力団」との関係が問題視されるのは当然だが、同様に「反日」との関係もチェックされるべきだと思う。マスコミ、芸能界から、アートやアカデミズムの世界まで。

「あいちトリエンナーレ」は、愛知県が主体となり、文化庁助成金を出し、愛知県内を中心に数多くの企業、団体が協賛・協力したアート・イべントだ。そこに「反日プロパガンダが持ち込まれ、白昼堂々と展示された。この事実を軽く見てはいけない。

 誰が企画し、誰が持ち込んだのか? 愛知県や国はそのことを事前に知り、了解していたのか? それをしっかりと確認し、責任の所在を明らかにした上で、責任者を追及すべきである。展示を中止すれば済む問題ではない。

 いや、「中止にしたこと」がまず問題だろう。「表現の自由」との兼ね合いで。この責任は第一に大村秀章愛知県知事にある。「河村名古屋市長に言われたから」というのは責任転嫁。「憲法違反の疑い」というのは中止した大村知事自身にかかる「疑い」。「放火をほのめかす脅迫があった」というのなら、それは警察マター。しっかり捜査して、犯人を挙げてほしい。つか、自作自演疑惑を晴らしてほしい。

 展示内容に「反日プロパガンダが仕込まれていたことについて、政府や文化庁は「知らなかった」かもしれないが、大村知事すなわち愛知県が「知らなかった」は通用しない。分かってて開催して、「炎上」したので中止した。すべて大村知事の責任。この一点は、絶対にごまかされちゃいけないところ。

 で、日本全国で予定されているところの、様々な公的イベント(要するに税金を遣った催事)においても「反社」同様に「反日」チェックをしっかりするよう、関係各所にお願いしたいところ。

 ちなみに思想統制を奨励してるわけじゃない。検閲なんざ論外だ。「あえて反日します」というんでもいいんだよ。責任の所在をはっきりさせて、「炎上」にもキチンと対処すればいい。「表現の自由」も、その上で実現すべきこと。